104回看護師国家試験 午後問題46~60
午後問題46 与薬方法で正しいのはどれか。
1.筋肉内注射は大殿筋に行う。
2.点眼薬は下眼瞼結膜の中央に滴下する。
3.バッカル錠は、かんでから飲み込むよう促す。
4.口腔内に溜まった吸入薬は飲み込むよう促す。
午後問題47 全身の検体を25℃の室内に放置すると低下するのはどれか。
1.血 糖
2.乳 酸
3.遊離脂肪酸
4.アンモニア
午後問題48 看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。
1.医療法
2.労働基準法
3.保健師助産師看護師法
4.看護師等の人材確保の促進に関する法律
午後問題49 放射線治療による放射線宿酔について正しいのはどれか。
1.晩期合併症である。
2.食欲不振が出現する。
3.皮膚の発赤が特徴的である。
4.症状は1か月程度持続する。
午後問題50 呼吸困難を訴えて来院した患者の動脈血液ガス分析は、pH7.32、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉72Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉50Torr、HCO3-26.0mEq/Lであった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。
1.肺胞低換気
2.過換気症候群
3.代謝性アシドーシス
4.呼吸性アルカローシス
午後問題51 Aさん(50歳、男性)は、上腹部痛が突然出現したため、冷や汗をかき腹部を押さえながら家族と来院した。Aさんは十二指腸潰瘍の既往がある。
このときに観察する徴候として最も適切なのはどれか。
1.Romberg〈ロンベルグ〉徴候
2.Blumberg〈ブルンベルグ〉徴候
3.Courvoisier〈クールボアジェ〉徴候
4.Trendelenburg〈トレンデレンブルグ〉徴候
午後問題52 Aさん(48歳、女性)は、卵巣癌の腹膜播種性転移で亜イレウス状態になった。栄養療法のために、右鎖骨下静脈から中心静脈カテーテルの挿入が行われたが、鎖骨下動脈を穿刺したため中止された。処置直後の胸部エックス線撮影で異常はなかったが、4時間後、Aさんは胸痛と軽い呼吸困難を訴えた。
最も考えられるのはどれか。
1.血 胸
2.肺 炎
3.肺転移
4.胸膜炎
午後問題53 Aさん(42歳、男性、会社員)は、1人で暮らしている。毎日、たばこを20本吸い、缶ビールを3本飲んでいた。Aさんは週末にラグビーをした後、帰りに焼肉を食べるのを楽しみにしている。高尿酸血症で治療を受けることになり、尿酸排泄促進薬が処方された。缶ビールを1本に減らしたが、尿酸値が高い状態が続いている。身長172cm、体重67kg。その他の血液検査データに異常はない。
Aさんへの生活指導で最も適切なのはどれか。
1.禁 煙
2.体重の減量
3.過度な運動の回避
4.蛋白質摂取の禁止
午後問題54 Raynaud〈レイノー〉現象のある患者への指導で正しいのはどれか。
1.頻繁に含嗽をする。
2.日傘で紫外線を防止する。
3.洗顔のときは温水を使用する。
4.筋力を維持するトレーニングを行う。
午後問題55 脳血管造影を行う患者の看護について最も適切なのはどれか。
1.前日に側頭部の剃毛を行う。
2.検査30分前まで食事摂取が可能である。
3.検査中は患者に話しかけない。
4.穿刺部の末梢側の動脈の拍動を確認する。
午後問題56 Aさん(59歳、男性)は、経尿道的前立腺切除術後1日で、強い尿意を訴えているが腹部超音波検査で膀胱に尿は貯留していない。Aさんは、体温36.9℃、脈拍88/分、血圧128/86mmHgであった。尿は淡血性で混濁はなく蓄尿バッグ内に3時間で350ml貯留している。
この状態で考えられるのはどれか。
1.尿道狭窄
2.尿路感染症
3.膀胱刺激症状
4.膀胱タンポナーデ
午後問題57 日本の平成24年(2012年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。
1.身体的虐待
2.心理的虐待
3.介護等放棄
4.性的虐待
午後問題58 高齢者の総合機能評価〈CGA〉について正しいのはどれか。
1.介護者の介護負担は含まない。
2.多職種チームで結果を共有する。
3.疾患の改善を目指すことが目的である。
4.主な対象者は重度の要介護高齢者である。
午後問題59 Aさん(70歳、女性)は、夫のBさんと死別し、軽費老人ホームに入居している。Aさんは「今、再婚したいと思う好きな人ができたのに、70歳で再婚なんて恥ずかしいよと息子に叱られました。とても悲しいです」と話した。
Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1.「息子さんの気持ちは理解できます」
2.「他の職員の考えを聞いてみましょう」
3.「好きな人ができることは素敵なことですね」
4.「亡くなったBさんのことは忘れてしまったのですか」
午後問題60 軽度の嚥下障害がある患者への誤嚥性肺炎の予防法で正しいのはどれか。
1.流動食にする。
2.軽く下顎を挙上して飲み込んでもらう。
3.食後は10分程度の座位を保持する。
4.口腔内を吸引しながらブラッシングする。