109回看護師国家試験 午前問題61~75
午前問題61 妊娠37週の妊婦の胎児心拍数陣痛図の所見で正常なのはどれか。
1.胎児心拍数基線が110~160bpmである。
2.胎児心拍数基線細変動を認めない。
3.一過性頻脈を認めない。
4.一過性徐脈を認める。
午前問題62 子宮復古状態を観察する手順で正しいのはどれか。
1.観察は排尿前に行う。
2.褥婦にはFowler〈ファウラー〉位をとってもらう。
3.褥婦の膝を伸展させて子宮底の高さを測定する。
4.子宮底長は恥骨結合下縁から測定する。
午前問題63 正常に経過している妊娠36週の妊婦が、次に妊婦健康診査を受診する時期として推奨されるのはどれか。
1.4週後
2.3週後
3.2週後
4.1週後
午前問題64 災害派遣精神医療チーム〈DPAT〉で正しいのはどれか。
1.厚生労働省が組織する。
2.被災地域の精神科医療機関と連携する。
3.発災1か月後に最初のチームを派遣する。
4.派遣チームの食事は被災自治体が用意する。
午前問題65 平成16年(2004年)に示された精神保健医療福祉の改革ビジョンの内容で正しいのはどれか。
1.地域生活支援の強化
2.任意入院制度の新設
3.医療保護入院の明確化
4.精神障害者の定義の見直し
午前問題66 Aさん(25歳、男性)は統合失調症と診断された。抗精神病薬の内服を開始した2日後、Aさんはそわそわして落ち着かず「足がムズムズする」と歩き回るようになった
Aさんにみられている状態はどれか。
1.アカシジア
2.ジストニア
3.ジスキネジア
4.ミオクローヌス
午前問題67 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律〈精神保健福祉法〉に定められている隔離について正しいのはどれか。
1.隔離の理由は解除するときに患者に説明する。
2.開始した日時とその理由を診療録に記載する。
3.隔離室には同時に2人の患者まで入室可能である。
4.行動制限最小化委員会で開始の必要性を判断する。
午前問題68 Aさん(82歳、女性)は、要支援2である。
Aさんの屋内での転倒予防と自立の促進のため、自宅で介護する家族への指導で適切なのはどれか。
1.車椅子での移動とする。
2.移動時にスリッパを使用する。
3.手すりがない場所での歩行を避ける。
4.移動の前に立ちくらみの有無を確認する。
午前問題69 Aさん(68歳、男性)は筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉のため在宅療養中で、気管切開下で人工呼吸器を使用し、要介護5の認定を受けている。
Aさんに提供される訪問看護で適切なのはどれか。
1.医療保険から給付される。
2.特別訪問看護指示書を受けて実施される。
3.複数の訪問看護事業所の利用はできない。
4.理学療法士による訪問は給付が認められない。
午前問題70 Aさん(85歳、女性)は、要支援1で介護予防通所リハビリテーションを月2回利用している。Aさんから「最近排便が3~4日に1回しかなくて、お腹が張って困っている」と通所施設の看護師に相談があった。
看護師が行うAさんへの便秘に対する助言で適切なのはどれか。
1.毎日、朝食後に便座に座る。
2.就寝前に水を500mL飲む。
3.1日1万歩を目標に歩く。
4.蛋白質を多めに摂る。
午前問題71 Aさん(88歳、男性)は、長女(60歳、無職)と2人暮らし。障害高齢者の日常生活自立度判定基準ランクC2。仙骨部の褥瘡の治療のため、膀胱留置カテーテルを挿入することになった。
膀胱留置カテーテルを挿入中のAさんを介護する長女に対して、訪問看護師が指導する内容で適切なのはどれか。
1.「褥瘡が治癒するまでおしりは洗浄しないでください」
2.「体位変換ごとに蓄尿バッグを空にしてください」
3.「カテーテルは太ももに固定してください」
4.「尿に浮遊物がないか確認してください」
午前問題72 平成28年(2016年)の介護サービス施設・事業所調査における要介護度別利用者数の構成割合で、要介護5の利用者が最も多いのはどれか。
1.訪問介護
2.訪問看護
3.居宅介護支援
4.訪問入浴介護
午前問題73 医療法における医療計画で正しいのはどれか。
1.国が策定する。
2.在宅医療が含まれる。
3.3年ごとに見直される。
4.病床の整備は含まれない。
午前問題74 災害対策基本法に定められている内容で正しいのはどれか。
1.物資の備蓄
2.避難所の設置
3.災害障害見舞金の支給
4.救護班による医療の提供
午前問題75 2015年の経済協力開発機構〈OECD〉の報告書の日本に関する記述で正しいのはどれか。
1.喫煙率が最も低い。
2.高齢化率が最も高い。
3.人口千人当たりの病床数が最も少ない。
4.国内総生産〈GDP〉に対する医療費の割合が最も高い。