113回看護師国家試験 午前問題46~60
問題46 自助具を図に示す。
関節リウマチによって肩関節に痛みがある患者の関節への負担を軽減する自助具で適切なのはどれか。
問題47 Aさん(47歳、男性、会社員)は、尿管結石による疝痛発作で入院した。入院翌日、自然に排石され、疼痛は消失したものの、結石が残存している。入院前は、ほぼ毎日、飲酒を伴う外食をしていた。
Aさんへの退院指導で適切なのはどれか。
1.「シュウ酸を多く含む食品を摂取しましょう」
2.「1日2L程度の水分を摂取しましょう」
3.「排石までは安静にしましょう」
4.「飲酒量に制限はありません」
問題48 マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。
1.「仰臥位で行います」
2.「検査前は絶食です」
3.「造影剤を使います」
4.「二方向から撮影します」
問題49 Aさん(86歳、女性)は、生まれ育った地域で、近所に住む友人と交流しながら1人で暮らしていた。買い物へ行く途中に転倒し、腰椎圧迫骨折で入院治療を受けた。退院後は他県に住む長女夫婦と同居している。暮らし始めて間もなく、Aさんは「私はここで暮らして、新しい友人ができるかしら」と長女に訴えるようになり、徐々に口数が少なくなった。
このときのAさんの状況はどれか。
1.閉じこもり
2.廃用症候群
3.セルフ・ネグレクト
4.リロケーションダメージ
問題50 高齢者の歩行時につまずきが見られる場合、筋力低下が考えられる筋肉はどれか。
1.大殿筋
2.前脛骨筋
3.下腿三頭筋
4.大腿四頭筋
問題51 高齢者の医療の確保に関する法律の内容で正しいのはどれか。
1.医療の給付は市町村が行う。
2.高齢者は一律3割の医療費を自己負担する。
3.40歳以上の被保険者と被扶養者にがん検診を行う。
4.後期高齢者の医療給付の内容は国民健康保険と同じである。
問題52 高齢者のコミュニケーション障害の要因と状態の組合せで正しいのはどれか。
1.歯牙の欠損 ――― 言葉が出てこない。
2.耳垢の蓄積 ――― 音が小さく聞こえる。
3.想起能力の低下 ――― 相手の表情が読み取れない。
4.語音弁別能の低下 ――― はっきり発音できない。
問題53 Aさん(92歳、女性)は重度の障害のため体を動かすことができないが、表情などで意思表示はできる。Aさんは食べることが好きで「最期まで口から食べたい」と言っていた。最近は誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しており、現在は入院中で終末期である。同居している家族は積極的な治療をしないことを希望し、自宅でAさんを看取ることを決めた。
家族への退院時の指導で適切なのはどれか。
1.「24時間付き添ってあげましょう」
2.「オムツの重さで尿量を測定しましょう」
3.「Aさんの息が苦しそうになったら救急車を呼びましょう」
4.「Aさんが食べたいと望めば、口から食べさせてあげましょう」
問題54 Bowlby〈ボウルビィ〉が提唱したアタッチメントの記述で正しいのはどれか。
1.人見知りは6、7か月の乳児に出現する。
2.安全基地は家の中での子どもの居場所のことである。
3.子どもと不特定の他者との間に築かれる情緒的な結びつきである。
4.愛着対象との分離で生じる子どもの行動の第一段階は「絶望の段階」である。
問題55 出生体重3,020gの正期産児。
新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
1.動脈管開存症
2.心室中隔欠損症
3.心房中隔欠損症
4.Fallot〈ファロー〉四徴症
問題56 子どもに医療処置を行う際、看護師が行うディストラクションはどれか。
1.処置後に子どものがんばりを認める。
2.人形を用いて子どもに処置を説明する。
3.子どもの対処行動のパターンを把握する。
4.子どもの注意を処置ではなく他のものに向ける。
問題57 乳児に対する一次救命処置〈BLS〉で正しいのはどれか。
1.脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。
2.意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。
3.救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。
4.胸骨圧迫の速さ(回数)は130~150回/分である。
問題58 児童虐待の防止等に関する法律〈児童虐待防止法〉に基づいて行う通告で正しいのはどれか。
1.警察に通告する。
2.守秘義務の遵守が優先される。
3.通告にあたっては児童自身の意思を尊重することが規定されている。
4.児童が同居している家庭における配偶者に対する暴力は通告の対象となる。
問題59 法律で定められている育児時間に関する説明で正しいのはどれか。
1.育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉に規定されている。
2.請求できるのは子が1歳6か月に達するまでである。
3.父親と母親の両方が取得できる。
4.1日に2回請求できる。
問題60 日本の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。
1.配偶者の同意が必須である。
2.妊娠10週以降は死産の届出が必要である。
3.実施が可能なのは妊娠22週未満の場合である。
4.実施率は母の年齢が20~24歳よりも20歳未満の方が高い。
関節リウマチによって肩関節に痛みがある患者の関節への負担を軽減する自助具で適切なのはどれか。
問題47 Aさん(47歳、男性、会社員)は、尿管結石による疝痛発作で入院した。入院翌日、自然に排石され、疼痛は消失したものの、結石が残存している。入院前は、ほぼ毎日、飲酒を伴う外食をしていた。
Aさんへの退院指導で適切なのはどれか。
1.「シュウ酸を多く含む食品を摂取しましょう」
2.「1日2L程度の水分を摂取しましょう」
3.「排石までは安静にしましょう」
4.「飲酒量に制限はありません」
問題48 マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。
1.「仰臥位で行います」
2.「検査前は絶食です」
3.「造影剤を使います」
4.「二方向から撮影します」
問題49 Aさん(86歳、女性)は、生まれ育った地域で、近所に住む友人と交流しながら1人で暮らしていた。買い物へ行く途中に転倒し、腰椎圧迫骨折で入院治療を受けた。退院後は他県に住む長女夫婦と同居している。暮らし始めて間もなく、Aさんは「私はここで暮らして、新しい友人ができるかしら」と長女に訴えるようになり、徐々に口数が少なくなった。
このときのAさんの状況はどれか。
1.閉じこもり
2.廃用症候群
3.セルフ・ネグレクト
4.リロケーションダメージ
問題50 高齢者の歩行時につまずきが見られる場合、筋力低下が考えられる筋肉はどれか。
1.大殿筋
2.前脛骨筋
3.下腿三頭筋
4.大腿四頭筋
問題51 高齢者の医療の確保に関する法律の内容で正しいのはどれか。
1.医療の給付は市町村が行う。
2.高齢者は一律3割の医療費を自己負担する。
3.40歳以上の被保険者と被扶養者にがん検診を行う。
4.後期高齢者の医療給付の内容は国民健康保険と同じである。
問題52 高齢者のコミュニケーション障害の要因と状態の組合せで正しいのはどれか。
1.歯牙の欠損 ――― 言葉が出てこない。
2.耳垢の蓄積 ――― 音が小さく聞こえる。
3.想起能力の低下 ――― 相手の表情が読み取れない。
4.語音弁別能の低下 ――― はっきり発音できない。
問題53 Aさん(92歳、女性)は重度の障害のため体を動かすことができないが、表情などで意思表示はできる。Aさんは食べることが好きで「最期まで口から食べたい」と言っていた。最近は誤嚥性肺炎で入退院を繰り返しており、現在は入院中で終末期である。同居している家族は積極的な治療をしないことを希望し、自宅でAさんを看取ることを決めた。
家族への退院時の指導で適切なのはどれか。
1.「24時間付き添ってあげましょう」
2.「オムツの重さで尿量を測定しましょう」
3.「Aさんの息が苦しそうになったら救急車を呼びましょう」
4.「Aさんが食べたいと望めば、口から食べさせてあげましょう」
問題54 Bowlby〈ボウルビィ〉が提唱したアタッチメントの記述で正しいのはどれか。
1.人見知りは6、7か月の乳児に出現する。
2.安全基地は家の中での子どもの居場所のことである。
3.子どもと不特定の他者との間に築かれる情緒的な結びつきである。
4.愛着対象との分離で生じる子どもの行動の第一段階は「絶望の段階」である。
問題55 出生体重3,020gの正期産児。
新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
1.動脈管開存症
2.心室中隔欠損症
3.心房中隔欠損症
4.Fallot〈ファロー〉四徴症
問題56 子どもに医療処置を行う際、看護師が行うディストラクションはどれか。
1.処置後に子どものがんばりを認める。
2.人形を用いて子どもに処置を説明する。
3.子どもの対処行動のパターンを把握する。
4.子どもの注意を処置ではなく他のものに向ける。
問題57 乳児に対する一次救命処置〈BLS〉で正しいのはどれか。
1.脈拍の確認は橈骨動脈の触知で行う。
2.意識レベルは足底を叩きながら反応を確認する。
3.救助者が2名いる場合、胸骨圧迫と人工呼吸の回数の比率は30:2である。
4.胸骨圧迫の速さ(回数)は130~150回/分である。
問題58 児童虐待の防止等に関する法律〈児童虐待防止法〉に基づいて行う通告で正しいのはどれか。
1.警察に通告する。
2.守秘義務の遵守が優先される。
3.通告にあたっては児童自身の意思を尊重することが規定されている。
4.児童が同居している家庭における配偶者に対する暴力は通告の対象となる。
問題59 法律で定められている育児時間に関する説明で正しいのはどれか。
1.育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律〈育児・介護休業法〉に規定されている。
2.請求できるのは子が1歳6か月に達するまでである。
3.父親と母親の両方が取得できる。
4.1日に2回請求できる。
問題60 日本の人工妊娠中絶で正しいのはどれか。
1.配偶者の同意が必須である。
2.妊娠10週以降は死産の届出が必要である。
3.実施が可能なのは妊娠22週未満の場合である。
4.実施率は母の年齢が20~24歳よりも20歳未満の方が高い。