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過去問 解答解説一覧

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113回看護師国家試験 午前問題106~120

次の文を読み106~108の問いに答えよ。
 
 Aさん(28歳、会社員)は、夫(30歳、会社員)と2人で暮らしている。2023年2月5日からの月経を最後に無月経となり、妊娠の可能性を考えて受診した。医師の診察の結果、妊娠と診断された。
 
 
問題106 Naegele〈ネーゲレ〉概算法を用いてAさんの分娩予定日を求めよ。
解答:2023年① ②月③ ④日
① ② ③ ④
0 0 0 0
1 1 1 1
  2 2 2
  3 3 3
  4   4
  5   5
  6   6
  7   7
  8   8
  9   9
 
 
問題107 診察後、Aさんから看護師に妊娠中の生活や体重の管理について質問があった。Aさんは「缶ビール2本を週に1回、コーヒーを1日に6杯以上飲んでいます。友人に勧められて半年前から1日240㎍の葉酸のサプリメントを飲んでいます」と話す。Aさんは身長160cm、非妊時体重62㎏である。
 看護師のAさんへの説明で適切なのはどれか。
1.「飲酒は中止しましょう」
2.「妊娠中の体重増加は7㎏未満にしましょう」
3.「コーヒーは今までどおりに飲んでも大丈夫です」
4.「葉酸は妊娠前と同じ量を摂るようにしましょう」
 

問題108 妊娠30週2日。Aさんは妊婦健康診査を受け、妊娠経過に異常はなく児の発育も順調と診断された。診察後、Aさんから看護師に「最近、腰が痛くなることがあります。腰痛への対処法はありますか」と質問があった。
 看護師のAさんへの説明内容で適切なのはどれか。
1.安静にする。
2.椅子に浅く座る。
3.Sims〈シムス〉位で休む。
4.柔らかいマットレスや布団で寝る。
 

 
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
 
 Aさん(32歳、初産婦)は妊娠39週4日で男児を正常分娩した。出生体重3,000g、身長48.0cm。出生直後、児に付着していた羊水を拭き取り、インフォントラジエアントウォーマーの下で観察を行った。その後、温めておいた衣服を着せてコットに寝かせ、コットを空調の風が当たらない場所に配置した。
 
問題109 看護師の行為で対流による児の熱喪失を予防したのはどれか。
1.羊水を拭き取った。
2.インフォントラジエアントウォーマーの下で観察を行った。
3.温めておいた衣服を着せた。
4.コットを空調の風が当たらない場所に配置した。


問題110 産褥3日。Aさんは児の啼泣に合わせて横抱きで母乳を与えている。Aさんの乳房の型はⅢ型、熱感が出てきている。乳管は左右とも4本開通している。「抱き方は色々あると聞きました。今の方法以外の授乳の仕方はありますか」と相談を受けた。
 授乳の仕方を図に示す。
 Aさんに適した授乳の仕方はどれか。

 
 
問題111 日齢4。体重2,760g。児のバイタルサインは正常である。経皮ビリルビン10mg/dL。前日の排尿は1日4回、排便1日1回。母乳のみを哺乳している。1回の授乳に30分以上かかり、授乳後も児は啼泣している。児は音に反応して抱きつくような動きをする。
 新生児のアセスメントで適切なのはどれか。
1.異常な反射を認める。
2.母乳不足が疑われる。
3.黄疸が生理的範囲を超えている。
4.体重減少が生理的範囲を超えている。
 
 

 
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
 
 Aさん(22歳、男性)は、高校卒業後に就職したが、同僚との関係がうまく築けず、転職を繰り返している。「他の人と自分はどこが違う。自分の将来が不安だ」と感じたAさんは精神科クリニックを受診し、自閉症スペクトラム障害と診断された。
 Aさんは小学生のころから他人の気持ちが理解できないときがあり、対人関係を築くことが苦手で、学校で孤立していた。また、偏食が強く、るいそうがみられたために、同級生から容姿のことでいじめられたことがあった。中学校や高校では忘れ物が多く、集団生活になじめなかった。
 
 
問題112 Aさんに認められるのはどれか。
1.被害妄想
2.予期不安
3.ボディイメージの障害
4.コミュニケーションの障害
 

問題113 クリニックに通院し半年が経過した。現在、Aさんは無職である。Aさんは仕事が長続きしないことで将来への不安が強く、自身の適性にあった職場を探したいと希望している。外来看護師は主治医とも相談し、Aさんに就労移行支援のサービスについて伝えることにした。
 Aさんへの説明で適切なのはどれか。
1.「仕事が見つかるまで期限なく通所できます」
2.「同じ障害を持つ仲間との共同生活が原則です」
3.「一般就労に向けて知識や能力の向上を目指します」
4.「生活リズムを整え、集団に慣れていくことが目的です」


問題114 就労移行支援を利用し、Aさんは仕事を始めたが、苦手な仕事内容が多く、失敗が続いているため同僚から注意を受け続けている。外来看護師は、Aさんから「毎日が憂うつでつらい。ストレスが溜まるのでどうしたらよいか」と相談を受けた。
 Aさんへの対応で適切なのはどれか。
1.仕事に慣れるまで待つように説明する。
2.憂うつな気分について詳しく話してもらう。
3.職場の同僚とうまく付き合う方法を考えてもらう。
4.外来看護師が行っているストレス発散方法を指導する。
 

 


次の文を読み115~117の問いに答えよ。
 
 Aさん(87歳、女性、要介護1)は1人暮らしで、長女(52歳、会社員)が同じマンションの隣の部屋に住んでいる。5年前に乳癌のため左乳房切除術を受けた。1年前に肺への転移が確認され、胸水の貯留への対症療法のため入退院を繰り返していた。退院後は、状態観察と体調管理のため大学病院の外来を月に2回受診し、訪問介護と訪問看護を週に1回ずつ利用して在宅療法を続け「これ以上の積極的な治療はせずに自宅で最期まで過ごしたい」と話している。
 ある日、長女から「最近、母は通院がつらそうで、先月は1回しか受診していません。医師の診察は大事だと思うので、受診を続けるために主治医に何を相談すればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。
 
 
問題115 長女への助言で適切なのはどれか。
1.緩和ケア病棟への入院
2.在宅療養支援診察所の利用
3.医師の診察を月1回に減らすこと
4.通所リハビリテーションを利用すること
 
 
問題116 3か月後、Aさんは呼吸状態の悪化のため在宅酸素療法〈HOT〉(3L/分、24時間)を受けることになった。要介護3に変更され訪問看護を週に3回利用することになった。毎日午前は訪問介護、午後は長女が介護休業制度の短時間勤務等の措置を利用して介護することになった。訪問介護員から「Aさんの食事を作り、食べた後の片付けをしているのですが、Aさんが食事の後に少し息が苦しいと言うことがあります。どうすればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。
 訪問介護員への助言で適切なのはどれか。
1.「食事を介助しましょう」
2.「食事の後に短速呼吸を促しましょう」
3.「食事以外の時間は安静に過ごしてもらいましょう」
4.「Aさんの1回分の食事量を減らし回数を増やしましょう」
 

問題117 6か月後、Aさんは長女に見守られ自宅で最期を迎えた。2週後、長女から「私なりに頑張りましたが、十分に介護してあげられなかった。もっとできることがあったのではと考えてしまいます」と訪問看護師に連絡があった。
 訪問看護師の長女への対応で適切なのはどれか。
1.「もう少し仕事を休んで傍にいられたらよかったですね」
2.「何をすればよかったのか一緒に考えましょう」
3.「最期までよく介護していたと思いますよ」
4.「仕事に集中してみましょう」
 

 

 
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
 
 Aさん(44歳、男性)は、午前9時に発生した震度5強の地震で自宅の2階から慌てて逃げる際に階段から転落した。午前9時30分、Aさんは殿部に激しい痛みが出現し動けなくなったため、救急車で搬送され入院した。
身体所見:体温36.8℃、呼吸数22/分、脈拍100/分、血圧76/38mmHg、
経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉95%(room air)。
検査初見:赤血球300万/μL、Hb9.0g/dL、CRP0.3mg/dL、Na140mEq/L、K4.0 mEq/L、濃縮尿、尿比重1.020、尿潜血(+)。
 
 
問題118 Aさんの状態で考えられるのはどれか。
1.敗血症
2.骨盤骨折
3.硬膜下血腫
4.腰部脊柱管狭窄症
 
 
問題119 午前11時、Aさんの母親Bさん(80歳)は、余震が続くため避難する途中で転倒し、歩行が困難となった。Bさんは、孫のCさん(14歳、女子)に付き添われて救急車で病院に搬送された。Bさんは、意識は清明で、腰痛を訴えている。バイタルサインは、呼吸数16/分、脈拍90/分、血圧135/80mmHgで、排尿によって着衣が濡れている。
 外来で診察を待っている間に、Bさんの隣にいるCさんがうずくまっているのを看護師が発見した。Cさんのバイタルサインは、呼吸数36/分、脈拍110/分、血圧94/40mmHgで、手のしびれ、動悸を訴えている。
 看護師の初期対応で優先度が高いのはどれか。
1.Bさんの着衣の交換
2.Bさんの既往歴の確認
3.Cさんの四肢の保温
4.Cさんの経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉の測定
 

問題120 Bさんは、歩行が困難であったため入院したが、検査の結果、腰部の打撲のみで他に身体的な問題を認めなかった。日中は眠っていることが多く、夕方になると落ち着かなくなり、大声で家族を呼んだり、家に帰ろうとすることがあった。入院4日後、Bさんは少しずつ歩けるようになり、退院が決まった。自宅が半壊状況のため、福祉避難所に行くことになった。一緒に福祉避難所に行くAさんの妻(42歳)は看護師に「義母は、入院前は大声を出すことはありませんでした。避難所で人に迷惑をかけるのではないかと心配です」と相談した。
 看護師のBさんに関する助言内容で適切なのはどれか。
1.福祉避難所では昼間の覚醒を促す。
2.福祉避難所では人との交流を少なくする。
3.Bさんの退院を延期できるか医師に相談する。
4.福祉避難所に行ったらすぐに精神科を受診する。

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