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過去問 解答解説一覧

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87回看護師国家試験 午後問題46~60

次の文を読み午後問題46~48に答えよ。
 
 小学2年生の男子。5年生の姉がいる。1歳6か月のときに血友病Aと診断された。その後、凝固因子製剤の注射は自宅で母親が行っている。定期的な診察には母親が付添っている。毎回、四肢に新旧の紫斑が数個みられる。鼻出血や歯肉出血も時々あり、口臭もある。活発でじっとしているのが苦手で、特に友達と自転車に乗って遊ぶのが好きである。
 
 
午後問題46 正しいのはどれか。
1.第Ⅷ因子製剤が使用されている。
2.姉がキャリアである可能性はない。
3.補充療法直後は一時的に出血がひどくなる。
4.口臭は定期的な補充療法によるものである。
 
 
午後問題47 母親から「公園で自転車に乗っていて転び膝を強く打った」と電話があった。
 応急処置の指導として誤っているのはどれか。
1.膝に圧迫包帯を巻く。
2.膝を氷で冷やす。
3.膝に副木を当てる。
4.椅子に座らせて安静にする。
 
 
午後問題48 外来での看護目標で適切でないのはどれか。
1.注射を指示どおり実施できる。
2.口腔内の清潔を保つことができる。
3.自転車遊びを我慢できる。
4.関節周囲の筋肉の強化運動を継続できる。
 

 

 
次の文を読み午後問題49~51に答えよ。
 
 32歳の初産婦。妊娠33週0日。公務員の夫と2人暮らしである。デパートで販売主任をしている。本日の定期健康診査の結果、子宮底長28cm、第2頭位、血圧114/70mmHg、前回の健康診査からの体重増加は0.6kg、尿検査は正常であった。「今まで残業も多く、妊娠していることをあまり意識せずに働いてきた。ここ数日、夕方になると靴がきつく感じる。左膝の裏側の血管がデコボコふくれている所があるが押しても痛くない。出産後は職場復帰する予定で、その後の子どもの養育方法はまだ決めていない」と言っている。
 
 
午後問題49 この日の情報から考えられるのはどれか。
1.3週後から法律で定められている産前休暇に入る。
2.下肢に静脈瘤がみられる。
3.妊娠中毒症である。
4.子宮内発育遅延である。
 
 
午後問題50 保健指導として適切なのはどれか。
1.塩分を制限するよう説明する。
2.入院時に必要な物品のパンフレットを渡し説明する。
3.保健所で保育所の入所申請をするよう説明する。
4.夫の育児への協力の予定について確認する。
 
 
午後問題51 順調に経過したとき次回の健康診査はいつか。
1.1週後
2.2週後
3.3週後
4.4週後
 

 

 
次の文を読み午後問題52~54に答えよ。
 
 38歳の1回経産婦。妊娠経過は順調で、妊娠40週2日に体重3,300gの女児を正常分娩した。産褥4日、子宮腹古は順調である。乳房は左右ともⅡb型、正常乳頭で損傷はない。1回哺乳量は45~65gである。「前回は入院中あまり母乳が出ず、搾乳方法は習わなかった。上の子は2,540gで生まれ、口で小さく吸うことも下手で病院ではミルク中心だった。退院後急に乳房が張ってきて母乳がよく出るようになったが、乳頭がよく傷ついた。乳腺炎も繰り返して大変だった。今回はうまく母乳で育てたい」と言っている。第3子の希望はない。「授乳していると2歳のお兄ちゃんがやきもちをやかないか」と気にしている。
 
 
午後問題52 前回、乳腺炎を繰り返した原因と考えられるのはどれか。
a.高年初産婦であった。
b.Ⅱb型乳房であった。
c.搾乳方法を習わなかった。
d.乳頭がよく傷ついた。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題53 この母親への授乳指導で重要でないのはどれか。
1.乳頭の含ませ方
2.吸啜時間
3.乳頭のはずし方
4.排気のさせ方
 
 
午後問題54 退院指導の内容として適切なのはどれか。
1.哺乳量の測定を続ける。
2.乳頭の清拭には石けんを使わない。
3.子宮内避妊器具は産後1か月で挿入できる。
4.第1子には乳房に触れさせず兄としての自覚を促す。
 

 

 
次の文を読み午後問題55~57に答えよ。
 
 35歳の初産婦。本日、妊娠36週0日。これまで流産の経験が2度あった。今回も妊娠初期に流産の危険性はあったが妊娠を継続することができた。妊娠30週に超音波断層法で前置胎盤と診断され妊娠32週0日に入院した。その後は安静によって順調に経過していた。本日の診察で子宮底長33cm、胎児心拍数140bpm、Hb11.0g/dl、白血球8,200/mm3である。性器出血はなく、分娩開始の徴候もみられない。次週帝王切開術を受ける予定である。出産については「今は手術の怖さよりも子どもを持てるうれしさの方が大きい。できれば自然分娩の方がいいと思いますが、残念だけれど胎盤があの位置では無理ですよね」と言っている。
 
 
午後問題55 本日のアセスメントで適切なのはどれか。
a.自己イメージの喪失感は少ない。
b.胎児心拍数は正常である。
c.切迫早産である。
d.妊娠貧血である。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題56 予定どおり持続硬膜外麻酔で帝王切開術が行われた。手術時間は40分を要した。出血量は羊水と合わせて800mlであった。帰室時に「お腹が痛い」と訴えた。
  帰室時の対応で適切なのはどれか。
a.殿部に鎮痛薬の筋肉内注射をする。
b.輸血の用意をする。
c.子宮の収縮を観察する。
d.性器出血を観察する。
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題57 出生した子どもは女児で体重2,750g、アプガースコア8点(色と緊張でマイナス2点)であり、特に異常はなかった。出生後12時間の体温、心拍数は正常であったが、多呼吸がみられ一過性多呼吸と診断された。
  適切でない対応はどれか。
1.保育器に収容する。
2.沐浴を中止する。
3.哺乳を中止する。
4.湯タンポを貼用する。
 

 

 
次の文を読み午後問題58~60に答えよ。
 
 29歳の経産婦。事務職。33歳の夫と1歳6か月の男児との3人暮らしである。妊娠28週の定期健康診査時、体重が前回の健康診査時より3kg増加し、血圧156/100mmHg、尿タンパク3+、下肢に浮腫がみられ入院した。入院時、子宮底長24cm、腹囲84cm。胎児心拍数150bpm。血液検査の結果、総タンパク5.6g/dl、アルブミン2.5g/dl、Hb12.0g/dl、 Ht40%、尿素窒素16mg/dl、クレアチニン1.0mg/dl、尿酸5mg/dl。「このところ身体がだるく疲れる。上の子の育児も大変」との訴えがあった。
 
 
午後問題58 入院時の看護で適切でないのはどれか。
1.ノンストレステスト(NST)の準備をする。
2.血圧の変動に注意する。
3.水分を制限する。
4.尿量を測定する。
 
 
午後問題59 症状が増悪した場合に考えられるのはどれか。
a.低出生体重児
b.妊娠子癇
c.羊水過多症
d.癒着胎盤
  1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題60 入院後の看護で適切でないのはどれか。
1.シャワー浴を許可する。
2.胎動に注意する。
3.部屋を暗くする。
4.子どもとの面会を制限する。

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