88回看護師国家試験 午前問題91~105
午前問題91 脳室ドレナージ療法中の看護で適切でないのはどれか。
1.体位は10~30°のセミファウラー位とする。
2.ドレーンの排液量を観察する。
3.体位変換時はドレーンチューブをクランプする。
4.ドレナージは外耳孔から15~20cmの高さにあることを確認する。
午前問題92 人工弁置換術後の患者の退院指導で正しいのはどれか。
a.ビタミンKを多く含んだ食品をとる。
b.飲水制限は必要ない。
c.抜歯は事前に医師に相談する。
d.身体障害者手帳の申請ができる。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題93 重症熱傷(胸部Ⅲ度)患者の初療時の看護で適切でないのはどれか。
1.気道の開存性を確認する。
2.電解質バランスに留意する。
3.熱傷創面を滅菌水で洗浄する。
4.熱傷創面の壊死部を残したまま滅菌布で覆う。
午前問題94 全身麻酔下で開腹術を受けた患者の24時間後の異常所見はどれか。
a.腹部聴診による腸蠕動音の消失
b.尿量0.1ml/kg/時
c.中心静脈圧35cmH2O
d.咽頭の違和感
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題95 手術体位の組合せで誤っているのはどれか。
1.甲状腺亜全摘術 ――― ジャックナイフ位
2.鼓膜切開術 ――― 坐 位
3.腹会陰式直腸切断術 ――― 砕石位
4.肺切除術 ――― 側臥位
午前問題96 心臓手術後の心タンポナーデについて誤っているのはどれか。
1.胸内苦悶
2.頻 脈
3.心拍出量の増加
4.中心静脈圧の上昇
午前問題97 内痔核手術直後の看護で適切なのはどれか。
1.疼痛時は体位を半坐位にする。
2.創部が完全治癒してから排便するよう説明する。
3.尿閉が出現したら冷罨法で膀胱を刺激する。
4.便意の訴えがあった場合は後出血を疑う。
午前問題98 輸血の合併症でないのはどれか。
1.移植片対宿主病(GVHD)
2.高カルシウム血症
3.じんま疹
4.肝 炎
午前問題99 開腹術後腹部聴診で金属音を聴取した。麻痺性イレウスと診断された。
この時点で優先される検査はどれか。
1.腹部単純エックス線撮影
2.血液検査
3.腹部超音波検査
4.内視鏡検査
午前問題100 甲状腺術後の合併症とその症状との組合せで誤っているのはどれか。
1.胸管損傷 ――― 乳び漏
2.副甲状腺機能亢進症 ――― テタニー
3.甲状腺クリーゼ ――― 頻 脈
4.後出血 ――― 声門浮腫
午前問題101 直達牽引はどれか。
1.フォームラバー牽引
2.絆創膏牽引
3.クラッチフィールド牽引
4.グリソン牽引
午前問題102 大腿部ギプス装着後の看護で適切でないのはどれか。
1.患肢は心臓より高位に保つ。
2.母趾の背屈の可否を確認する。
3.患肢の運動訓練は避ける。
4.患肢の保温をする。
午前問題103 乳癌の診断法と所見との組合せで誤っているのはどれか。
1.視 診 ――― えくぼ症状
2.マンモグラフィ ――― 微細石灰化像
3.サーモグラフィ ――― 健側に比し低温
4.穿刺細胞診 ――― クラスV
午前問題104 皮膚カンジダ症の悪化の原因と考えられるのはどれか。
a.木綿の下着
b.副腎皮質ステロイド剤の外用
c.全身の衰弱
d.皮膚の乾燥
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題105 前立腺肥大症の術後排尿障害に対する看護で誤っているのはどれか。
1.水分の摂取を減らすよう勧める。
2.一定時間ごとの排尿を勧める。
3.肛門括約筋収縮の練習を指導する。
4.排尿時に腹圧をかけるよう指導する。