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過去問 解答解説一覧

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88回看護師国家試験 午後問題16~30

次の文を読み午後問題16~18に答えよ。
 
 72歳の女性。息子夫婦と暮らしている。1年前に脳梗塞で倒れ左不全麻痺が残り寝たり起きたりの生活であったが、服薬は自分で管理できていた。11月15日に風邪気味で寝込んでいたが、4日後に症状が悪化して入院した。体温38.0℃。脈拍数124/分、整。呼吸数30/分。血圧80/64mmHg。名前を呼ぶと開眼するがすぐ眠ってしまう。皮膚の乾燥がみられ、朝から排尿がない。白血球12,000/mm3、Ht56%、血清総蛋白7.0g/dl、CRP6.8mg/dl。動脈血酸素分圧(PaO2)50mmHg、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)60mmHg。胸部エックス線撮影で肺炎と診断された。息子は早朝から夜遅くまで働きに出ており、息子の妻は近所のスーパーマーケットにパートタイムで勤めている。
 
 
午後問題16 入院時の所見で正しいのはどれか。
a.意識レベル(3―3―9度方式)200
b.呼吸不全
c.脱 水
d.低栄養
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題17 直ちに行う必要のない処置はどれか。
1.気管内挿管
2.除細動電気ショック
3.中心静脈カテーテル挿入
4.膀胱留置カテーテル挿入
 
 
午後問題18 その後、今回の入院前の状態にまで回復した。正月前に退院の予定である。全粥・きざみ食を摂取しているが、むせることが度々ある。
 退院指導で適切なのはどれか。
a.雑煮は柔らかくして食べることを勧める。
b.服薬管理は息子の妻が行う。
c.腹部圧迫法(ハイムリック法)を指導する。
d.デイサービスを紹介する。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 

 

 
次の文を読み午後問題19~21に答えよ。
 
 44歳の女性。夫と死別し20歳の長女と17歳の長男との3人暮らしである。3か月前から食後に腹痛があり、体重は6kg減少した。5日前から頻繁に嘔吐があり受診した。胃内視鏡検査の結果、幽門部にボルマン4型の胃癌があり胃体部まで浸潤しているが手術の適応であると言われ入院した。身長160cm、体重52kg。「今は子どもが受験なので入院どころじゃない。早く退院して子ども達の面倒をみてやりたい」と話している。
 
 
午後問題19 入院時の情報収集で優先度の低いのはどれか。
1.告知の受け止め方
2.癌になった親族の有無
3.キーパーソンの有無
4.手術体験の有無
 
 
午後問題20 リンパ節郭清術を含む胃全摘術を受けた。術後4日から排便があった。術後7日に、体温37.8℃、脈拍数90/分、腹腔ドレーンから胆汁様の排液がある。血液検査の結果、白血球15,000/mm3、Hb11.2g/dl、血清アミラーゼ値は正常。動脈血酸素分圧(PaO2)80mmHg、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)35mmHg である。
 考えられる合併症はどれか。
1.腸蠕動の低下
2.無気肺
3.縫合不全
4.後出血
 
 
午後問題21 その後、1日6回の分割食を摂取するようになり、術後6週で退院の予定となった。
 食事指導で適切でないのはどれか。
1.貧血の予防
2.分割食の中止
3.ダンピング症候群の予防
4.家族内での調理の役割分担
 

 

 
次の文を読み午後問題22~24に答えよ。
 
 50歳の女性。右肺の腺癌と診断され入院した。癌病巣は限局していると説明を受け手術を勧められ右肺中葉切除術を受けた。麻酔覚醒後から創部痛を訴え、呼吸は浅表性であった。術後2日、右肺野の呼吸音は減弱し、湿性咳嗽が出現し粘稠痰が少量ずつ喀出されていた。胸腔ドレーンからの排液は100ml/日で、水封瓶には気泡が多量に発生していた。ドレーン挿入部周囲の皮膚の腫脹がみられ圧迫すると捻髪音が認められた。支持糸がゆるみドレーンが2cmほど抜けかかっており、連結チューブが背中の下敷きになっていた。「寝返りするだけでも傷が痛い」と訴え、流動食が開始されたがほとんど口をつけていなかった。体温37.2℃。呼吸数22/分。血圧138/88mmHg。酸素吸入なしで動脈血酸素分圧(PaO2)68mmHg、動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)40mmHg。CRP3.0mg/dl。
 
 
午後問題22 術後2日のアセスメントで適切でないのはどれか。
1.右肺の膨張不全
2.皮下気腫
3.気道感染
4.低酸素血症
 
 
午後問題23 胸腔ドレーンの管理で適切なのはどれか。
a.ドレーンを元の位置まで挿入し固定する。
b.連結チューブのミルキングを行う。
c.連結チューブを屈曲のないよう固定する。
d.吸引圧を20cmH2O上げる。
1.a、b   2.a、d   3.b、c   4.c、d
 
 
午後問題24 術後2日の看護で適切でないのはどれか。
1.安静臥床を勧める。
2.水分摂取を勧める。
3.時間ごとに深呼吸を促す。
4.背部のタッピングを行う。
 

 

 
次の文を読み午後問題25~27に答えよ。
 
 35歳の男性。オートバイで山をツーリング中、崖下に転落した。自力で崖を登れず、事故発生から12時間後に他の車に救助され救急病院に搬送された。右大腿骨骨幹部骨折と診断され、救急室で右大腿部の傷の洗浄と副木固定とをした後に入院した。入院後、脈拍数90/分。呼吸数14/分。体温37.2℃。血圧142/84mmHg。患側下腿外側のしびれを訴えた。患側の足背動脈の拍動は弱い。創部の腫脹が強く、著明な左右差があった。大腿部エックス線単純CT検査所見で、骨折部周辺に液体貯留像が認められた。
 
 
午後問題25 入院直後のアセスメントで適切なのはどれか。
1.出血性ショック
2.脂肪塞栓
3.骨折血腫
4.創部感染
 
 
午後問題26 翌日、大腿骨顆上部に鋼線を刺入し牽引が開始された。2日後、「じっとしているのはつらい。腰が痛い」という訴えが多くなった。
 この状況の看護で適切でないのはどれか。
1.左膝を曲げて腰を浮かすよう勧める。
2.腰部に手を挿入する。
3.重錘を一旦はずし側臥位にする。
4.腰部の温罨法を行う。
 
 
午後問題27 牽引後、鋼線が抜去され、観血的治療が行われた。充分な骨癒合が認められた後に、体格に合わせて足台を用意してベッド脇に腰かけさせたところ、健側の足底は足台についたが患側はつくことができなかった。
 この状態から推測できる二次的障害はどれか。
1.感覚神経麻痺
2.運動神経麻痺
3.関節拘縮
4.筋力低下
 

 
 
次の文を読み午後問題28~30に答えよ。
 
 55歳の男性。高圧電線敷設に従事している。趣味はジョギングである。2か月前から脈が遅くなり気分不快が生じ外来を受診し、徐脈性不整脈で入院した。検査の結果、房室ブロックと診断された。入院後からアダムス‐ストークス発作が出現した。このためペースメーカーによるペーシングが必要といわれペースメーカー植え込み術を受けた。
 
 
午後問題28 房室ブロック時の心電図はどれか。
房室ブロック時の心電図

1.①
2.②
3.③
4.④
 
 
午後問題29 術後、ペーシング異常が出現した。創部の腫脹や疼痛はなかったが、頻繁に吃逆が認められた。
 考えられる合併症どれか。
1.ペースメーカー植え込み部の血腫
2.逆流性食道炎
3.急性胃拡張
4.電極の横隔膜刺激
 
 
午後問題30 ペーシング異常が改善し退院が決まった。
 退院指導で適切でないのはどれか。
1.脈拍測定の習慣をつける。
2.ペースメーカー手帳を常時携帯する。
3.ジョギングを制限する。
4.業務内容の変更を上司に相談する。

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