90回看護師国家試験 午前問題136~150
午前問題136 分娩第3期での胎盤の剥離徴候はどれか。
a.子宮底の軽打で臍帯に振動が伝わる。
b.産婦が便意を訴える。
c.恥骨結合上部の圧迫で臍帯が下降する。
d.子宮底が上昇して左に傾く。
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題137 妊娠34週、前置胎盤の妊婦。
最も注目すべき観察項目はどれか。
1.出血傾向
2.断続的な外出血
3.急激な子宮底の上昇
4.子宮収縮と無関係な腹部の圧痛
午前問題138 胞状奇胎で子宮内容除去術を受けた患者の退院指導で適切なのはどれか。
1.基礎体温の測定
2.最低5年間の避妊
3.卵巣癌の検診
4.塩分の制限
午前問題139 仮死状態で出生した1,500gの新生児をNICUに収容し、呼吸管理を行うことになった。
母親への乳房ケアの計画で適切なのはどれか。
1.乳房の冷罨法をする。
2.乳房に圧迫帯を巻く。
3.1日1回、新生児に乳頭を吸わせる。
4.時刻を決めて乳頭マッサージを行う。
午前問題140 入院患者Aさんの職場の産業医と名乗る者から精神科病棟に、Aさんの病名を電話で問い合わせてきた。
最も適切な対応はどれか。
1.カルテに書かれていた診断名を伝えた。
2.相手が本当にAさんの職場の産業医であるかどうかを確かめた。
3.「入院患者のことについては答えられない」と言った。
4.「主治医から聞いて下さい」と電話を転送した。
午前問題141 H.ペプロウの患者-看護婦関係の発展過程において、患者が看護婦に信頼をおくようになる段階はどれか。
1.方向づけ
2.同一化
3.開拓利用
4.問題解決
午前問題142 自殺企図で入院した精神分裂病患者。外傷はないが緘黙状態である。
入院時の対応で適切なのはどれか。
1.「持ち物の中を一緒に見せていただけますか」
2.「死にたい気持はよくわかります」
3.「今夜は個室で休んでいただきます」
4.「危ないことはしないと約束して下さい」
午前問題143 人格障害の診断で入院した20歳の患者に精神発達遅滞の疑いが生じた。
必要な検査はどれか。
1.改訂版長谷川式簡易知能評価スケール(HDS‐R)
2.改訂版ウェクスラー成人知能テスト(WAIS‐R)
3.ミネソタ多面人格テスト(MMPI)
4.絵画統覚テスト(TAT)
午前問題144 精神科病棟で働く看護婦へのスーパービジョンの目的で適切なのはどれか。
a.看護婦の対人関係能力の査定
b.患者との関係に行き詰まった看護婦のサポート
c.自己破壊的な患者への対応技術についての助言
d.操作的な患者への行動変容を促す働きかけ
1.a、b 2.a、d 3.b、c 4.c、d
午前問題145 クロルプロマジン(抗精神病薬)を長期服用している患者。
注意すべき副作用はどれか。
1.薬 疹
2.脱 毛
3.腸管麻痺
4.薬物依存
午前問題146 躁状態による生活上の変化で正しいのはどれか。
1.食欲の低下
2.睡眠時間の減少
3.他人への無関心
4.昼夜逆転の生活
午前問題147 G.フロイトのいう現実原則に従って機能するのはどれか。
1.イ ド
2.リビドー
3.自 我
4.超自我
午前問題148 幻聴のある入院中の精神分裂病患者が「嫌がらせを受けているので警察に相談したい」と訴えてきた。
対応で適切なのはどれか。
1.「どんな嫌がらせか詳しく教えて下さい」
2.「思い違いかもしれないからよく考えて下さい」
3.「証拠になるようなものはありますか」
4.「わかりました。まず事情を聞かせて下さい」
午前問題149 摂食障害患者の6家族を集めて複合家族療法を行うことになった。
看護婦の役割で最も重要なのはどれか。
1.リーダーシップをとる。
2.家族間の相互作用を活用する。
3.食事を適切に摂らせる工夫について助言する。
4.長期にわたり継続的にかかわる。
午前問題150 精神科病棟に27年入院している精神分裂病の男性患者が社会復帰することになった。
単身でアパート生活をするにあたって最も必要な生活能力はどれか。
1.調 理
2.火の始末
3.服薬管理
4.近隣との付き合い