93回看護師国家試験 午前問題106~120
午前問題106 腰部打撲で入院した高齢者。体動時に軽度の痛みがあるが、安静時には消失する。コルセットを装着して退院した。
腰痛増悪を予防するための生活指導で適切なのはどれか。
1.物を拾うときには膝を曲げる。
2.腰痛体操はコルセットがとれてから始める。
3.やわらかい布団に寝る。
4.低い椅子に座るようにする。
午前問題107 高齢者の視覚変化の特徴と対処方法との組合せで適切なのはどれか。
1.暗順応の低下 ――― 夜間は廊下の足元を明るくする。
2.色覚の低下 ――― 表示は青や緑色にする。
3.視野の狭窄 ――― 眼球運動訓練を勧める。
4.近くの物が不鮮明 ――― 凹レンズで調節する。
午前問題108 寝たきりの高齢者。常に少量の水様便に硬便が混じっているため、おむつを使用している。発熱や嘔吐、皮膚の乾燥はない。
適切なのはどれか。
1.繊維質の少ない食事にする。
2.水分を控える。
3.宿便の有無を確認する。
4.安静にする。
午前問題109 高齢者が転倒し、しりもちをついた。腰痛や下肢のしびれはないため経過観察となった。
観察で重要なのはどれか。
1.血圧の上昇
2.足背動脈の触知
3.失禁の有無
4.下肢の肢位
午前問題110 脳梗塞で片麻痺となった高齢者の端座位訓練時の援助で適切なのはどれか。
1.顎を上げるように声をかける。
2.足底を床につける。
3.本人の意欲がある限り続ける。
4.健側にオーバーテーブルを置く。
午前問題111 加齢による変化と薬物動態との組合せで誤っているのはどれか。
1.体内総水分量の減少 ――― 水溶性薬物の血中濃度が緩やかに上昇する。
2.腎血流量の減少 ――― 薬物排泄が遅延する。
3.肝血流量の減少 ――― 薬物代謝が遅延する。
4.体内脂肪の増加 ――― 脂溶性薬物が蓄積しやすい。
午前問題112 高齢者に上部消化管造影検査で抗コリン薬が用いられた。
観察で優先度の低いのはどれか。
1.頭痛・眼痛
2.排尿障害
3.低血糖
4.便 秘
午前問題113 高齢者の術後肺合併症の誘因で誤っているのはどれか。
1.麻酔からの覚醒不良
2.痰喀出力の低下
3.換気量の減少
4.咽頭反射の亢進
午前問題114 介護保険で正しいのはどれか。
1.介護支援専門員は看護職か福祉職のいずれかである。
2.要介護認定は市町村が行う。
3.費用は2割が利用者負担である。
4.要介護状態区分は3か月に1回見直される。
午前問題115 施設と対象者の組合せで正しいのはどれか。
1.ケアハウス ――― 医学的管理が常時必要な者
2.介護老人保健施設 ――― 機能訓練が必要な者
3.介護特別養護老人ホーム ――― 一人暮らしから困難な者
4.長期療養型医療施設 ――― 介護が常時必要な者
午前問題116 平成10年の国民生活基礎調査における寝たきり老人の在宅介護で正しいのはどれか。
1.介護者の52%は60歳以上である。
2.在宅介護の担い手の29%は夫か息子である。
3.寝たきりになる原因の第1位は骨折である。
4.介護者が負担に思う介護の第1位は食事である。
午前問題117 在宅の高齢者を対象とするボランティア活動の内容で最も多いのはどれか。
1.外出介助
2.入浴介助
3.食事サービス
4.家事援助
午前問題118 6歳の女児。身長108cm、体重20kg。就学時健康診断で身長が10パーセンタイル値と評価された。
正しいのはどれか。
1.同年齢女児の10%相当数がこの女児と同じ身長である。
2.同年齢女児の100人中10番目に低い身長である。
3.女児の身長は体重相応の身長より10%低い。
4.同年齢女児の平均身長より10%低い。
午前問題119 子どもの運動機能の発達で正しいのはどれか。
1.基本的な運動発達は頭部から下方へ向かう。
2.局所的な動きから全身的な運動発達へ進む。
3.新生児期には遺伝より環境の影響が大きい。
4.乳児期後期から幼児期に反射運動が増える。
午前問題120 母乳栄養児の便の特徴で正しいのはどれか。
1.細菌叢は腸球菌が多い。
2.芳香性酸臭がある。
3.淡黄色である。
4.硬めである。